違う夢の島

□ゆかいだね
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 色黒の腕にますます体重がかかって、同じ色した手の握力が増す。
比例して息苦しくなる。
暗闇の中。
息苦しくなる。
息苦しくなる。
 やがて――思った。

 あ気持ちいいわこれ。

 うすら目を開け、生理的涙をボロンボロン溢しながら息苦しくなりながら目の前を見た。あんたは何がやりたいのよマリク、ソファにあたしを沈めたいのか、首を絞めたいのかあたしを殺したいのかそろそろはっきりしようよ、
 朦朧と首を絞められる快感以外感じられなくなったときマリクは言った。

「死にてぇのかよぉ?」

 『ナニソレ』言おうとして空気が足らんことに気付いた。気道をとうせんぼう。僅かにお迎えした酸素はぐるりとかわいた口の中を一周していく。
 あたしがよほど苦しいい顔をしていたのか、マリクの顔芸は深みを増す。
 血管浮きまくった顔に濡れまくる。こんな興奮する話が他にあると思うかなァ? ああいいよいいよもっと見せてその顔。それ見るためなら死んだっていい。いや死にたくない。ナンセンス堂々巡り!
 頭がずぅんと思い。涙と鼻水とヨダレでぐちゃぐちゃ汚いあたしの顔。ああああああたしも顔芸かなひょっとして! もう笑うしかないな。
 その時ふいにあたしの首から手が離れた。
反射的に空気を大きく、吸い込む。

 がっちり頬をホールドされるまではそうしようと決めていた。
 息をする間もなくマリクのキス。入り込む舌、意外によゆうだったあたしはあえぎ声も洩らせる。

 ん、うん……!

 なんつって、下も濡らせる(何て恥ずかしい女の子なの!)。

「あぁ……いいじぇ、その顔」

 とは言え肺活量が優れないあたしが死なない(いたぶる)ように配慮したマリクはすぐキスをやめた。ごほんごほんとそっぽむいて咳き込むアタシを見下ろして体を悶えさせて矯声みたく言う。あたしみたく、しかしあたしと真反対にだ。

「もっと俺様に見せなァ」

 ハッハッハッ。発情しきった犬みたいな息遣い、目を見開き、だらんとベロを垂らし。やばいよこいつ危ないよ今更危機の対象にした目の前の男があたしの首に手を伸ばす。
 セット。

「次は何を漏らすのかねェ」

 ささやかれた。



おわり。
とてもゆかいな茶番だね!!

つーかただのめんへらか厨2病か
スイーツ(笑)

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