君の笑顔

□9廻
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蓮はオラクルベルが鳴り止むと直ぐに葉に攻撃を仕掛ける
「・・・!
 速い!!
 蓮は一瞬で葉くんの懐に飛び込んだぞ!」
まん太は墓石に隠れ観戦する



場所は変わり大中華飯店

椅子に腰を掛け満月の空を見上げる柚
ただジッと見つめるだけ
「・・・・・・・・・正宗」
重たい口を開いた
『なんだ?』
柚の周りを飛んでいた正宗が止まる
「私は蓮くんに試合を見に行くなと言われました
 なので、正宗私の代わりに二人の試合を見に行ってくださいませんか?」
正宗を見てニコッと笑う
『・・・まあいいけどよお
 お前はどっちが勝つと思ってんだ?』
「・・・・・・・・・
 それはーーーーーー」
『しゃねえな
 俺様が一丁見に行ってやるか』
そう言って正宗は試合会場に向かっていった
「・・・お願いします、正宗」
祈る様にまた満月を見上げた




馬孫は人魂モードになり蓮の手の中に収まる
「うおおおおつ
 馬孫 憑依合体 イン 馬孫刀」

見よ!そしてくらえ!!
これがオレの
黄金に輝く
オーバーソウル
だ!!

ビカカアアと輝く馬孫刀
「うわーっ
 まぶしいーーーーっ
 まぶしくてよくわからないけど あれが・・・!!」

あのファウストを
一撃で倒した
蓮のオーバーソウル
スタイル!!

葉はポカーンと口を開く
「どうだ!今度こそ恐ろしくて動けまい!!」

フン!
やはりそうだ!
こんなヘラヘラした男が
シャーマンキングに
なれるはずもない!
やはり
シャーマンキングに
なるのは
このオレ
なのだ!!
死ね!!!

「ゴールデン中華斬舞!!」
ドアアアアっと凄まじい音を出し周りにある墓石を壊した
「・・・あ・・・
 あわわ」
まん太は白目を向きガクガクと震える
「・・・・・・ああ
 びっくりした
 やっぱお前なかなかやるなあ
 一瞬あせっちまったぞ 蓮」
いつの間にかオーバーソウルをして攻撃をかわした葉の姿があった
モクモクと砂埃をたて地面に馬孫刀が突き刺さった
「ククク
 なるほど手を抜いていたとはいえオレのゴールデン中華斬舞に耐えるとは
 確かにキサマも少しはパワーアップしたようだ
 麻倉葉ーーー
 それがキサマの新たなオーバーソウルか!!」
葉を守る様にオーバーソウルしている葉の姿を見る
「へへ
 そいつはどうもありがとう」
ニコッと笑う
トンッと地面に着地をする蓮
「フン
 また間の抜けた答え方なんぞしやがって
 つくづく頭にくる奴だ
 だが
 いくら余裕ぶっこいてもキサマの その自信などしょせん
 つき焼き刃にすぎん」
不敵に笑う蓮
「?
 なんだよ
 そのつけ焼き刃ってよ」
蓮の言っている意味が分からない葉
ジャキッと馬孫刀の切先を見せる
「フン
 それはキサマがヘラヘラしていられるのもこお一撃で終わりという事だ!」
ボムッと葉に向かって飛び込んで行く
「なっなんだこいつっ!!
 自分のオーバーソウルを爆発させてすげえスピードで突っ込んできた!!」
葉は急な事に驚くが阿弥陀丸の肩あてで防ぐ
「ハッ
 これがオーバーソウルの使い方というやつさ!」
「!」
バッと高くジャンプする蓮
「どうだ!
 もっと驚け!
 泣き叫べ!!
 そのユルさ王に通用しないこと思い知るがいい!!!」
ガガガガガガガガと何度も葉に攻撃をする
「おっ
 おおお!!」
それをなんとか防ぐ葉
ドオオオオオと墓場が戦場になる
「あわわ・・・
 なんてはげしい攻撃なんだ
 あれが蓮の怒り
 葉くんは本当に大丈夫なんだろうか・・・!?」
まん太は二人の交戦を見てドキドキする
『大丈夫なんじゃねえ?』
「!!!!」
ここには自分一人しか居ないのに他の声が聞こえ驚く
「・・・正宗!?」
いつの間にか隣に居る正宗に再び驚く
『よっ!
 久しぶりだな、まん太!』
何事もない様に話しかける正宗
「久しぶりって事は・・・柚ちゃんも来てるって事?」
キョロキョロとあたりを見渡す
『・・・いや
 あいつは来ない
 だから俺様が一人で来たんだよ
 この二人の勝負をな』
正宗は二人の交戦を片目でしっかりと見る

ガアンっと攻撃を防ぎきれなかった葉
「!」
それを見逃さない蓮はニッと笑いフッと姿を消す
「!?
 蓮が消えた」
ババッと周りを見る
「ククク
 動揺しているな
 やはりそれがお前のつき焼き刃の自信だと言うのだ」
トッと後ろに姿を現す
まん太は声にならない叫び声を上げる
『おいおい
 ちったぁ 葉を信じろよ
 まん太』
正宗は平然と言う
「巫力がそこそこ上がったぐらいで!!
 ユルくオレをなめてかかるからキサマは死ぬハメになるのだ!!」
馬孫刀を葉に向ける

死ね!!

ガキインと春雨の刃に当たる
後ろを向いたまま・・・

な・・・
こいつ・・・!!
後ろ向きのまま
オレの攻撃を
受け止めただと!?
バカな!
武術の達人でも
ないこいつが
なぜ!?

蓮は初めて困惑した









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