月の詠

□跡
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きっともう戻れない
どんなに願っても
差し出された手を拒絶した
僕が選んだ結果だから
後悔しないために生きてるのに
今もまた僕は過去を見てる
終ってしまったことは変えられない
それは僕の軌跡だもの
だから刻んだ想いも消えないよ
この頬を濡らすのは
空から落ちてくる雨だけじゃきっとない
傷付くだけだと
何処かで知っていたけど
それでも僕はここにいたかったんだ



風が夢を謳う
声を上げて泣くよ
誰かが許してくれるなら
ここは確かに暖かいね
でも僕が欲しかった場所じゃない
未来になんて興味なかった
僕にとって意味があったのは
すがりつける過去だけだったから
何のために僕達は生きるの
大丈夫だよ
少し歩き疲れただけだから
雨はいつかあがる
諦めたわけじゃない
僕がいるこの世界で生きていくこと




何を想う
何を願う
ただ僕であること
ただ生きていくこと
一番大切なことは何?

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