頂き物

□子豚様から
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「あっぢい〜〜〜……」
「西田……。そんな声出すなよ。こっちまで暑くなる」
「大体、屋上で一番涼しいのはここなのに、何でこんなに暑いんだ?」
「まあ、コンクリだからな」
「いいよな〜、武藤は。汗一つかいちゃいねぇぜ?」
「俺は、こういう体質なんだ」

夏の日の昼休み。篝と、その友人、西田と吉本が、いつものように弁当を食べていた。
夏というので、給水塔がある真後ろに来ているのだが、日光で熱されたコンクリートの熱で、汗が噴き出てくる。

「プール入りたい、プール」
「プールは、来週からだろ」
「あ〜〜。早く来週になれ〜〜〜」

西田は、大げさに寝そべった。
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