月の詠

□暁
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言葉は響かずに風に消え
返される沈黙の訴えが
涙とかして頬を伝った
どんなに声をからして叫んでも
それは誰にも届かなくて
言葉にならない想いが
ただこの胸を焦がすだけ
優しさは弱さと同じだと
失うことだとずっとずっと思っていたよ
強いってどんなことなのか今はまだわからないけど
でも弱さを捨ててまで得る価値はきっとない





挑むだけがきっと全てじゃない
壁にぶつかり続けたら
いつか歩き出すことを
きっと諦めてしまうだろうから
躓いたって構わないよ
回り道だって無駄じゃない
散り行く名も知らぬ花に
数多の未来の幻影を見た
信じ続けたい その先にあるもの
痛みを胸に抱いて進んでいくよ
無駄なことなんてきっと一つもないはずだから





歩く速度をあげただけ
それはこの手を離れていく
大切なのは過ちから学ぶこと
未来を紡ぐ糧となる
淡い輝きを心に灯すこと


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