月の詠

□光
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重ね合わせた手から伝わるその温もりで
互いの存在感じてる
子供じゃないけど大人じゃない
そんな中途半端な存在の僕達が
何処まで歩いていけるかわからないけど
想いを託して描いた未来を
誓い合ったその想いを
涙で濡れた思い出にしたくないから
否定しないで
黄昏時の緋色の燈(ともしび)は
希望に満ちた明日(あす)への想い
終わりを告げる時間(とき)を惜しむように
重ね合わせたその手を離して
何の言葉も交わさぬままに背を向けて
歩み去るその心の中で
また明日逢えることを願う




僕達の意思を無視して決め付けたように
蔑むようなその瞳
夢を視ることの何が悪い
失敗する度に何かを失うけれど
それは彼方へと続く道の始まりで
生きていることの証でもあるから
枯れる程泣いたはずなのに
不思議だね まだ涙が出てくるのだから
共に生きよう
朝陽昇る金色(こんじき)の輝きは
誓い合った想いの証
開け放った窓から外を見れば
光の道が続いていたんだ
彼方にある光に思いを馳せながら
夢を捨てずに生きていくよ
僕等はまだ片翼の鳥達



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