吸血鬼
□雲綱フリーSS。
1ページ/2ページ
めぐりめぐって、また一年。
何度綱吉と四季を共にしただろうか。
君といない時間なんてなかったんじゃないかと思う程思い出が沢山ある。
今年も……ほら、当然のように綱吉が隣にいる。
傍にいる体温。
それは、決して手放したくない。
君の―――
綱吉の体温。
「今年もまた、無事に終わりましたね。恭弥さん」
「ん、また君の体温を隣で感じながら年を迎えられた」
「また来年も、そのまた翌年も、一緒に迎えましょうね」
「うん。約束だよ…綱吉。来年もそのまた翌年も、君を手放したりなんかしない」
「「約束。」」
今年始めの指切りは、愛しい君の体温と。
(君が僕から離れる事は、この僕が許さないよ―――。)
END