並盛中学 校歌第2番

□甘いお仕置き
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名無しさんはかなり悩んでからゆっくり震える手付きで雲雀のシャツのボタンを一つ二つと外していく。



雲雀はただ黙って、しかし終始楽しそうにその様子を見ているだけ・・・




じっと見ているだけの雲雀の視線に耐えられず名無しさんは一切顔を合わせないように視線を落す。




その顔は真っ赤でずっと涙が滲んでいる。







チュ






露になった雲雀の首筋に名無しさんの唇が落ちる。





「・・・・・」



『・・・ン・・・』





少しくぐもった声を出しながら名無しさんは小さなキスを雲雀の首筋に落としていく。



雲雀は名無しさんの唇を肌で感じる度に興奮を覚えた。


ゆっくり名無しさんの頭に手を置くと優しく名無しさんの柔らかい髪を撫でる。




その雲雀の表情は優しく愛しげに名無しさんの可愛い行動を見ていた。








・・・可愛いな・・・

こんなの正常な時には・・・考えられないね・・・







雲雀は不謹慎にもグイードの齎した薬に感謝してしまう。





こんな名無しさん・・・貴重だね・・・






可愛い恋人のあどけない愛撫に心地良さと新鮮さを雲雀は楽しんでいた。





チュ
チュ




小さな音を立てて名無しさんのキスを体で感じながら雲雀は名無しさんの表情を盗み見る。



真っ赤な顔で始めたお仕置きだったが名無しさんは一生懸命にそれに答えようとしていた。


丁寧に雲雀の体に口付けを落すたびに名無しさんの表情も次第に色っぽいものに変わっていく。








・・・もう・・・許す?


でも・・・まだ・・、勿体無いな・・・







零れそうになる笑いを堪えていた雲雀は不意を付かれた。







「・・・ン・・・!」


『フ・・・ぁ・・、ごめん;』







名無しさん・・・、


今・・・噛んだよね・・・?



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