黒曜中学 文化祭
□君と僕の願いは同じ
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「骸さん;;名無しさんが可哀相らびょん;」
「・・・骸様・・;」
公園に来ていたのは二人だけではない。
もちろん犬も千種も一緒に来ていた。
休日に骸達の家に遊びに来ていた名無しさんは天気が良かったので三人を外に誘った。
『お茶とおやつ持って公園に行こ♪』
顔を見合わせた三人だったが目の前でニッコリ微笑む天使には勝てない訳で・・・
そんな訳で四人は仲良く健康的に公園に来ていたのだ。
二人の嫉妬にニヤニヤ笑いながら骸は名無しさんをようやく下ろす。
名無しさんも限界ですしね♪
顔を真っ赤にする名無しさんは恥かしそうに仔犬をギュッと抱きしめて骸を恨めしげに睨んでいた。
『もう・・;///そう言う意味じゃなくて・・//仔犬を・・///』
上手く言葉が伝わらなかったのだとしか思っていない名無しさん。
そんな名無しさんを上手く利用するような骸に犬と千種は主人の本性を知っているだけに防衛するように名無しさんの前に立ちはだかる。
「おや・・♪・・・それじゃあ僕が危険な人みたいじゃないですか・・・?♪」
犬と千種になぜ守られているのかも分からず名無しさんはキョトンとしている。
名無しさんを必死に守る二人が妙に可笑しくて骸は笑ってしまう。
「十分危険れす・・・;」
「・・・犯罪・・・;」
クスリと骸は笑う。
「ほぉ・・・♪喧嘩なら買いますよ?犬、千種・・・」
「「・・・ウッ・・;」」
あまりに不適に笑う骸と少し尻込みする犬と千種。
名無しさんはその様子を見ながらオロオロしていたがすぐに楽しそうな声を上げる。
『あ・・!コラ♪くすぐったいよぉ♪』
「・・・・;///」
「名無しさん・・・;///」
「はぁ・・・♪全く名無しさんは・・・♪」
犬にペロペロ顔を舐められ緊張感を見事潰し仔犬とじゃれる名無しさんに三人の顔をはにやけてしまうのだった。
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