並盛中学 校歌第1番
□はじまりの場所 後編
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[ニセモノを叩け大作戦]
「・・・・;で?名無しさんちゃんは・・?」
ここは名無しさんに指定されたホテルの一室。
デカデカと模造紙に書かれた作戦名。
名無しさんの言伝でそれを貼りながらみんなに見せるルーカは苦笑いをしていた。
「名無しさんはオドリーチと打ち合わせだ。明日現地集合だぞ。」
「Σリボーンさん!それって大丈夫なんですか・・;?」
「ハハハ♪なんか遠足みたいだな♪」
気楽な山本に獄寺が鋭く睨む。
「名無しさんは明日はオドリーチの用心棒だからな。向こうとも作戦を練ってんだぞ。」
「お前らの為にこうして作戦を立ててるみてぇにな。」
とリボーンはいつからそうだったのか七三分けのサラリーマン風コスチュームで名無しさんの作戦が書かれた模造紙を指し棒で説明し始める。
「その作戦名は・・・;?」
「・・・名無しさんが考えたんだ。・・・あいつ昔からこういうセンスなくてな・・・;」
−ニセモノを叩け大作戦−
命名した本人の無邪気そうな顔を思い浮かべみんな、説明したルーカも含めて苦笑した。
(名無しさんちゃんらしいって言ったら名無しさんちゃんらしいけど・・・;
なんか気が抜けるなぁ;;;)
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バンッ
「Σ雲雀さんっ;!?」
突然荒々しくドアを開けて入って来た雲雀にツナは冷や汗をかく。
雲雀は険しい表情のまま部屋を見回すとさらに眉間の皺を濃くした。
・・・いない・・・。
「・・・・名無しさんは?」
「いねぇーぞ。今から名無しさんの作戦を伝えるからお前も座れ。」
「・・・・・・・・・・チッ」
(今、明らかに舌打ちしたぁ〜;;;;)
納得しないままの雲雀だったが作戦を知らなければ明日の名無しさんの行動が分からない為それに従う。
「お前らもいい加減出て来い・・。」
「?・・・」
リボーンが下を向いて話す。
当然ツナ達も不思議そうに下を向く。
「Σうわぁ;!!」
「Σなんだ!?」
突然テーブルの下からわらわらと出て来たのは黒曜3人組。
何故か照れた様に出て来る。
「クフフ・・。出るタイミングを逃してどうしようかと思いましたよ・・・。」
「・・・(骸さんが隠れておどろかせようとか言うから悪いびょん・・・;)」
「・・・(犬、だから余計恥ずかしいんだよ・・・・)」
バコ
バキ
「っ・・;;」
「・・・・」
余計な事をこれ以上話さないように骸は犬と千種を殴る。
「「「「・・・・・・;;;;」」」」
「さて♪始めましょう♪」
何事も無かったように着席した骸の後ろに二つの屍が転がっていた。