並盛中学 校歌第1番

□笑顔の贈り物
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「名無しさん〜!!」


『うわっと;ウフフ♪元気そうで良かった!』





ランボが誘拐されて以来ランボに会っていなかった名無しさんは沢田宅に来ていた。





ドアが開くなりランボは名無しさんに抱き着く。

突然のタックルにも名無しさんは笑顔でランボを抱きしめた。



「こら!ランボ!!名無しさんちゃん、もう体調は大丈夫?」






怪我とシャマルの副作用に倒れた名無しさんは3日程療養の為学校を休んでいた。




『ありがと!もぅバッチリ元気!!』



名無しさんはランボを抱きしめたままツナに笑いかける。



「ちゃおっす」


『リボちゃん!!』



階段から降りてきたリボーンは「まぁ上がれ」と名無しさんを迎えた。




『あ、ちょっと待ってて!恭弥が外で待っててくれてるの!』



「ひ、雲雀さん!?」






名無しさんが学校を休んでいる間雲雀は名無しさんの家に看病を兼ねて通っていた。

お陰で名無しさんは療養中十分に睡眠を取る事が出来た。






だからあえてリボーンも看病には行かなかった。

それは雲雀を信頼しての事だった。



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「ゆっくりしていってね♪」



ツナの母、ナナがお茶を運んで来て部屋を後にする。



ツナの部屋では名無しさん、雲雀、ツナ、リボーン、そしてランボが輪になって座っている。


ツナは雲雀が部屋にいるだけで緊張していた。



一方雲雀はそんな事には気付かず出された紅茶を啜っていた。



「シャマルがえらく謝ってたぞ。まぁオレも殴っといてやったけどな。」



『うん。電話くれたしすぐに病院にも家にも来てくれてね♪私も副作用の事は忘れてたから気にしなくていいのに何度も謝ってくれて・・』



お土産に買ってきたケーキを食べながら名無しさんは笑いながら話す。





・・なんかいいな。

こうして笑って話せるのって。






ツナはそんな事を思いながらつられて笑う。



リボーンが何も言わず名無しさんに近付くと名無しさんの頭を撫でた。


雲雀もツナも訳が分からず見守っている。




『リボちゃん・・?』


不思議そうな名無しさんにリボーンはフッと笑いかける。



「きちんと褒めてやろうと思ってな。今回のお前はよくやったぞ。」


『!』




少し驚いた名無しさんだったがすぐにはにかんで撫でられた自分の頭を触りながら『へへ///』と照れていた。




初めて人を頼った。

初めて助けを求められた名無しさんへのご褒美。
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