並盛中学 文化祭

□僕の彼女
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「・・・なに?」





雲雀は携帯を耳に当てながら眉間に皺を寄せた。


聞こえるのは愛しい恋人の楽しそうな声。






『だからね!ツナ達と観に行くんだけど恭弥も行こ?♪』



放課後、いつも応接室に来る名無しさんが遅いので雲雀は名無しさんの携帯に掛けていた。



すぐに出たものの、まだ教室でしかも沢田達と騒いでいたようで・・・




「僕が行く訳ないでしょ?」





・・・なんでこんな事聞いてくるんだろう・・・


何回も言ってるのに・・・。


他の奴と群れないで、って・・・







しかし名無しさんにはやはり伝わらない。





『そっか・・;恭弥、人多いの苦手だもんね;』


「いや;だから・・」

『分かった♪恭弥、今度一緒に家でDVD見ようね♪』





名無しさん・・;


僕が言いたいのは僕が群れるのが嫌いとかそうじゃなくて・・・

いや、それもあるんだけど・・・




『じゃあ今日は映画行くからこれから帰るね♪』


「名無しさん」





暴走する彼女に雲雀は溜息を付きながら名を呼んで制す。



『ん?何、恭弥♪』





僕は苛立ちを隠す気もない。



「行かせる訳ないでしょ・・・?」


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