並盛中学 文化祭
□また会えるといいね
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[始まりは神様のイタズラ・・・]
「・・・?」
雲雀は一人首を傾げていた。
・・・これって名無しさんの番号だよね・・・?
雲雀の手には携帯が握られていた。
そして表示されているのはメール・・・
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送信者:優子
件名:ねぇねぇ!
本文:恭くん!ハンバーグ、フレンチソースと和風、どっちがいい?
あとね、帰りにお米買ってきて♪
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・・・なんだろう・・。
名無しさんが送ってきてもおかしくないメールだけど・・・。
なにか違和感がある・・・。
そもそもなんで番号が名無しさんなのに、
この携帯にだって[名無しさん]って登録してるのに[優子]ってでるんだろう・・・。
優子って誰・・・・?
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「もう!恭くん!!メールの返事くらいしてよ!!」
「・・・メールなんて来てないよ?」
「嘘!?でもちゃんと送ったよ?」
そうして雲雀の目の前で訝しげに携帯を開く女の子。
雲雀も不思議そうな顔をする。
・・・そう。
これはもう一人の雲雀恭弥・・・。
交わりそうで交わらない・・・
違う世界の雲雀恭弥・・・
「あれ?・・・確かに送ったんだけど・・・;」
少女はメール履歴が無くて不思議そうに首を傾げた。
そしてこの少女こそが優子。
もう一つの世界での雲雀の妹であった。
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