並盛中学 文化祭
□恋する君たちへ
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「ねぇ・・。僕の好きな所って・・・どこ・・?」
「はい?・・・・;」
突然の委員長の質問に副委員長、草壁は持っていた鉛筆を落しかけた。
全く質問の意図が読めない。
・・・なんの試練だ・・・;
見れば雲雀は目の前の書類も手に着かないのか鉛筆をプラプラと指で持て余し視線は宙を泳いでいる。
「委員長・・?;」
「・・・・・」
草壁に焦りの色が表れる。
質問の意味も分からなければその答えも分からない。
考え抜いた草壁はハッとして顔を輝かせて答えた。
「学校です!」
「・・・・・は?」
「Σ!!;・・・」
自信を持って答えた草壁だったがすぐに返って来る雲雀の不機嫌な眼差しと呆れた声に体を強張らせた。
答えを間違えた事だけは分かる・・・。
「いえ・・;委員長の好きな所と言えばやはり学校と・・・・;;;」
「・・・・・」
草壁は冷や汗を浮かべる。
雲雀からの怒気を体で感じていた。
「・・・デートに学校・・・?」
「Σはっ!!;デート・・ですか・・・?」
溜息を付く雲雀は文鎮を草壁に投げつけてからようやく詳細を話し出した。
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