並盛中学 文化祭

□君を一番理解してるのは・・・
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『もう!知らない!!』



バンと大きな音を立てて応接室のドアが閉まる。


それと入れ違うように困った顔をした風紀委員が入ってきた。



「失礼します。・・・どうかされたんですか・・?;」



明らかに怒りながら歩いていった名無しさんを心配してその風紀委員は聞いてしまった。



しかしすぐに聞いた事に後悔する。



「・・・咬み殺されたい?」






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『それでね!恭弥が「行く気?」とか言って怒っちゃってね!!』



「あぁ・・;」




教室に戻るなり愚痴り始めた名無しさんにツナ達は苦笑いをする。




ケンカの発端は雲雀の独占欲・・・


つまり嫉妬・・・


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もうすぐ並盛は遠足。

初めての遠足に名無しさんは嬉しそうに恭弥に行き先の[京都]について話していた。



『それでね♪ツナ達と同じ班でね、みんなで清水っていうお寺に行くの♪』



しかし楽しそうな名無しさんとは反対に雲雀はブスッとした顔で仕事の手を止めた。







『八ツ橋っていうお菓子が美味しいって隼人が言っててね♪あとツナが行きたいっていう神社があってねっ、それでね「名無しさん」』




浮足立つ名無しさんのおしゃべりが止まらないと分かった雲雀は静かに止める。






『ん?』






不思議そうに首を傾げる名無しさんに雲雀は当たり前と言う風に話した。









「行く気なの?」



『え・・;だって遠足だもん・・・行くよ?』


「行かせないよ・・」



『Σな、なんで!?;』



「約束したよね・・?」



『え・・?;』







全く約束が思い浮かばず名無しさんは首を捻った。








「他の男と群れないでって・・・」



『!?』





恐ろしい独占欲・・・




しかし遠足を楽しみにしているので負けなかった。





『行事なんだから仕方ないでしょ!行くからね!!!』




「名無しさん・・・」





雲雀の声に怒気が混じる。


しかし名無しさんも負けてはいない。





絶対遠足に行ってみせる!!



『私は絶対行くー!!』



「名無しさん・・。咬み殺すよ・・?」






とうとう名無しさんは切れてしまった。




『もう!知らない!!』
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