♪番外編♪

□姉御の恋模様?!
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このお話は本編より10年前のお話になります

蒼姫→7歳
咲&黒斗&奈津→15歳
秋雨→16歳


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sideオール

人気のない路上にある地下へ続く階段


その階段を一番下まで降りればバー【白蝶】がある

そこは…あるチームの集まる場所となっている


そこに集まるチームは【アゲハ】


最も少ない人数ながら最強と言われている集団である



ブーブーブー

「んー?」

赤いソファーの上に寝転がっていた咲は、目の前のテーブルの上の激しく震えている自分の携帯を手に取った


「姉御から?」

ピッ

「もっしィ〜?姉御〜?」

『姉御言うな。今日俺、白蝶行かねーから』

「ほぇ?来ないの?」

『大事な用事が出来た。黒斗にも言っとけ』

「大事な用事?何何ィ?!女とデート?!」

『…うるせー。女じゃねぇよ』

「ふーん?」

『じゃあな』

「バイバーイ」

プッ

「デートって事は否定しないんだ〜」

咲はニタァ〜と意地悪な笑みを浮かべて、ソファーから起きて立ち上がった


「こ〜んな面白そうなコトないよなぁ〜」


「咲?何してるの?」


声がして目を向けると、奥の扉から眠たそうに綺麗な青色の目を擦って蒼姫が出てきた

「おっはよ〜ん!蒼姫!黒斗はまだ寝てるの?」


「おはよ…まだ寝てるよ」


「まったくぅ〜パパは重役出勤だね〜。蒼姫」

咲は再びソファーに座り、おいでおいでと手を動かし蒼姫を呼んだ

呼ばれた蒼姫はトテテ…と咲に走り寄り、膝の上に向かい合うように座った

咲は蒼姫の背中で手を組んで落ちないように支えた

「蒼姫ってまだ黒斗と一緒に寝てるの?」


蒼姫はアゲハに入った時から寝るときはいつも黒斗に抱かれる様に包まれて寝ていた


それは最初に来た時、蒼姫が暗闇を怖がって夜眠れなかったから、黒斗が一緒に寝ていた

それは蒼姫が暗闇を怖がらなくなっても続いていた

「うん。黒斗が一緒に寝たいって」


「(チッあの親バカが…羨まし過ぎるだろ)今度は俺と一緒に寝ようね!」

「うんっ!!」


「〜〜〜〜っ!」


無邪気な蒼姫の笑顔が可愛くて、咲はギュウゥゥ…と蒼姫を抱きしめた

蒼姫はぐぇっと蛙がなくような声をあげた

(可愛すぎるvV)


ヒュッ


スパーンッ!!


「イッテー!!!!!」
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