♪black blood♪

□再び聖地へ
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『凛……凛……』





『なぁに?おかあさん』


『これから先…闇と光の闘いは…ますます激化するでしょう。その時、あなたはあなたの力で大切な人を守りなさい』


『ぼくの…ちから?』


『えぇ…あの人と私の…人間と妖精の子供のあなたにある力』


『んー…よくわかんないけど…わかったぁ』






小さい俺はクマのぬいぐるみを抱きながら母の言葉に必死に頷いている


あぁ…これが死ぬ間際に見るっていう走馬灯か…?


ったく…走馬灯ならもっといいもん見せてくれればいいのに…



母さん…俺には人を守る力なんてない



…あるのは人を殺す力



剣で人を斬り、殺す

俺は数えきれないほどの人を手にかけてきた




もし、そんな俺でも…

命をかけて守りたい人が出来たら、母さんに教えてもらった歌を歌いたい





…でも無理か

だって俺は死んだみたいだしな


真っ暗で体が動かないんだ
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