*太陽の扉*

□月と太陽
2ページ/8ページ

ある所に小さな国がありました。
そこは、水に恵まれ緑に囲まれた、とてもすばらしい国でした。
小さな国は大きな国の隣に海に囲まれてありました。
小さな国の住人は、生まれてから一度も他の国に行きません。
住人達は国を愛していたからです。
隣の国に行くにも大きく広い海を渡らなければならないので、滅多に人は訪れませんでした。
なので、この国を知る人はほとんどいませんでした。


ある時のことです。
その日は100年に1度の大きな丸い満月が上る日でした。
町中朝から祭りの準備で大忙しです。
夜になり、闇が広がる空には、金色の月が上がりました。
その夜の賑わいの中、一人の少女が生まれました。
月と同じ金色の瞳をした、美しい少女でした。
少女は『セレネ』と名づけられ、幸せに暮らしていました。

少女が5歳の誕生日を迎えるまでは…









.
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ