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□恋人限定
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*サソリでホワイトデー
*かるーく下ネタ入ります

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よう、サソリだ。俺は今、無性に苛立っている。何故か。それはデイダラと楽しそうにお菓子作りをするあいつ。まじで死にてぇのかよ、クソ髷が!それに目の前に俺という彼氏がいてクソ髷とお菓子作りするあいつにも苛立つ。



『ぎゃああ!デイダラ助けてー!望んでもないのにクッキーが、作りかけのクッキーが爆発した!』

「今の爆音はよかったぞ!うん!…望んでもないのにって何だよ、こら」

『私普段はS級犯罪者って通り名がついてるじゃない?こういう女らしいことって全く無縁だからさ…』

「出来る奴は犯罪者でも出来ると思うけどな、うん」

『なんだと』



楽しそうにキャイキャイ騒ぐ2人。俺のことなんて、ガンスルー。ガン無視だぜ、おい。いつまでイチャついてやがる。あ、俺の芸術が壊れた。ちっ、メンテしてたらつい苛ついて力入っちまったじゃねぇか!



『ひゃあ!デイダラちょっと何すんの!』

「え、チョコが指についてたから舐めただけだぞ、うん」




バキッ!音を立てて、俺の芸術がまたひとつ壊れた。…ちっ、クソ髷テメェ!何が舐めただけだ!クソが。そいつは俺のものだ、デイダラであろうと手を出す奴は…



「ソォラァッ!!!」

「うんっ!?」



傀儡糸でクソ髷の足首を縛って天井にぶら下げる。ぶらぶら揺れるクソ髷。リビングにいた飛段とトビはそれをみて笑いこけた。イタチは団子を吹き出して、鬼鮫は飲んでいたお茶を吹いた。汚ねぇな。そして飛段とトビはデイダラを弄りだす。キッチンでは何が何だかわらないって顔して棒立ちしているこいつ。ふん…まぬけ面。



「お前な…」

『サソリ…何もそんな…』

「違う、馬鹿が。お前は、俺にそんなに他の男と仲良くしてるとこ見せ付けて…覚悟、できてるよなぁ?」


キッチンにずかずか入り込み、追い詰める。



『やっ、ちょっとサソリ!そんな怒んなくても…てゆうか怒りたいのは私だし!』

「あ?何でだよ」

『何でって!今日は何の日!』

「あ?今日?別に任務もねぇし………あ」

『ほぅら見なさい!思い出した!?』

「あぁ…まぁな。バレンタインのお返し頂戴っていってるんだろ?」

『別にそういうんじゃないけど…しかも興味ないの承知ずみだけど!ふん!』

「じゃあなんだよ」


不貞腐れプリプリ怒る俺の彼女。ふん!って、ツンデレ要因だな、クク。だからわざとジリジリ近付き壁ぎわへと追い詰める。


『ちょっとでも期待した私が馬鹿だったの!』


「だから拗ねてるのか」

『拗ねてないですぅー!』


しっかり拗ねてんじゃねぇか。フン、ホワイトデーか。くだらねぇ、がお前相手ならそんなことはないな。クク、じゃあお前のその機嫌が一気に治るように、今からホワイトデー、実行してやるよ。



「おい」

『…なによ』

「部屋行くぞ、今からホワイトデーのお返ししてやる」

『ほんとっ?』

「ああ、俺のホワイトチョコでもプレゼントしてやる」



瞬間、シーン、と静まり返る犯罪者組織、暁のアジト内リビング。



『…ほ、ホワイトチョコ?なんでまたホワイト?ああ、ホワイトデーだから?』
「ああ、そうだ」



この後、サソリの部屋からは叫び声が。騙されたあぁぁ!という悲痛な叫び声はやがて甘味を帯びることになる。





恋人限定



過去拍手ホワイトデーネタでした



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