アンケコメ&リク小説
□金と銀
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「テメェ等は一体何考えてやがんだぁぁぁぁぁ!!」
ホテルに引きずり込まれ、部屋に投げ出された途端、土方は素早く立ち上がると風呂場に逃げ込み、鍵をかけた。
「ここまで来て、往生際が悪いよ〜?」
「そうだよ〜。ハッキリしないお前が悪いんだから、観念しなさ〜い!」
風呂場の向こうで、ドアをガチャガチ開けようとする金時と銀時。
それもその筈、二人は今まで1度も土方を抱いた事が無い。お腹が痛いとか、尻が切れるから嫌だとか、理由をつけては土方は逃げてばっかり。そんな土方に痺れを切らしたようだった。
「いつまで閉じこもってるつもりですかぁ?出て来ないなら、こっちから行くよ。良いの?」
「そうだよ?突破されて怪我するのは土方だよ?何もしないから出て来なさ〜い。」
「い、嫌だ!!このままホテルを出ていくって言うなら、ここから出る!!」
優しい口調で言う二人に対し、断固として拒否する土方。
埒の明かない状態に、今までドアをガチャガチャ言わせていた二人の姿が消えた。
暫く沈黙が続き、土方が少し不安になりドアを開けようとしようと鍵を外した。
「「どりゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」」
と、同時に掛け声が聞こえドアが勢い良く開いた。ドカンッと物凄い音を立てたドアは土方の顔面にヒットし、そのまま土方は後ろに倒れてしまった。
「…あ、あれ?トシ…?」
「…なんか…気絶しちゃっみたいだけど…?」
ピクリとも動かない土方に近付き、頬をペチペチ叩いてみたり、眼を強引に開けてみたりする二人。白目を向いたまま、起きる気配の無い土方に、二人の顔がニヤリと歪んだ。