アンケコメ&リク小説
□犯人は…(上編)
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「…えっ?えぇ〜〜〜!?おおおおお多串君〜!?」
会えばいつも口喧嘩ばかりの相手の土方に声をかけた坂田銀時は驚きを隠せない。
あたふた慌てふためき、そっと土方の肩に手を置けば微かに震えている。
「何かあったの?」
優しく背中を擦り、心配そうな声に、土方は顔を上げると、あまりに近過ぎる銀時の顔。
一瞬ドキリとすると、直ぐに銀時から離れた。
「…わ、笑わねぇか…?」
「はっ?」
意味不明な言葉を言われ、銀時の頭にクエッショをが浮かぶ。尋常じゃない土方の行動に笑う理由が見当たらず、『笑わないよ?』と声をかけた。
「最近…変な事ばかり起きたり…嫌な視線を感じたりすんだ…」
「マジでか!?誰かに恨みでも買ったんじゃないの〜?」
「テメェまで…!?」
「どした?」
怒鳴りかかる土方の動きが固まり、銀時は土方の見る方に視線を流し、土方に戻す。
明らかに何かに怯えている様子。カタカタ震える体を支え、顔が青ざめている。
「誰も居ないみたいだけど?…もしかして、幽れ「わーーー!!止めろぉぉぉぉ、聞きたくないぃぃぃ!!」
「あっ、オイ!土方!」
両耳を押さえ、逃げる様にその場を走り去った。