アンケコメ&リク小説

□犯人は…(上編)
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「どうかしたんですかぃ?」

「…何かさっきから、視線を感じんだよ…」

ゾクリとする悪寒が体から離れず、体を両手で抱え込む。湯船をバシャバシャかけていると、総悟が鼻で笑った。

「誰かに恨まれてるんじゃねぇんですかぃ?きっと誤認逮捕した時の生霊が土方さんに乗りかかってるんでさぁ。」

冗談でもそんな事は言って欲しくない。
只でさえ、誰か分からない視線に怯えているのに、生霊なんて言われたらどうして良いのか分からなくなる。

「総悟!!いい加減にしろやぁぁぁ!!」

怒鳴り散らし、そそくさと風呂から上がると、土方は自室に戻る。
ふと、視界に入る机。さっきしまった筈のペンがまた出ていた。

「!?…な、なんで…」

完全にビビる土方。恐怖心が煽られ、たまらず部屋を飛び出し、屯所の門を潜る。
薄暗くなり始めた街並を、息を切らしひたすら走り抜け、河川敷へと降りる。
走り疲れそのまま河川敷にヘタリ込む土方。
いきなり肩を掴まれ、心臓が飛び出す程の驚きに、体がビクリとする。

「そんなに汗かいてどうしたの?多串君。」

聞き覚えのある声に、土方は咄嗟に振り返り、安緒からか、その人物に抱き付いた。
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