アンケコメ&リク小説

□野球拳
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負けた土方は何処と無く、気弱なまま、テーブルの上に立つと、着流しの帯に手をかける。
その姿を、頬杖を付き見上げる銀時の鼻の下は一段と伸びた。

「良いねぇ〜!いや〜ん、土方ヤラシイ〜!」

「…クソッ…」

スルリと帯が下に落ち、押さえの効かなくなった着流しは前がハラリとはだけた。

「次は絶対ぇ負けねぇからな!!」

「へへ〜ん、どうかな〜?」

やけに余裕シャアシャアな銀時に、ふと不安に駆られる土方。
そして第二回戦が始まった。

「「……よよいのよい!!」」

「よっしゃーーー!!」

ガッツポーズで喜ぶ土方。グーとチョキで土方が勝ったのだ。
『チェッ』と舌打ちをする銀時は、帯の下にあるベルトを外すと、床に放り投げた。

「ちょっと待て!お前、一体何枚「全部で6つ〜!だから、後5回は勝たないとね〜。土方は後2枚でしょ?」

初めてそこで気付く土方。

「テ、テメェ…汚ねぇ…」

「俺の話にのったのは土方でしょ?まっ、頑張って勝ちなよ?」

余計に負けられないと体に力が入り、第三回戦へと入る。

「「よい!!!」」

意気込む土方と呑気な銀時は、互いの手に集中する。
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