アンケコメ&リク小説
□傲慢な彼氏
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「ひ〜じ〜か〜た〜く〜ん、今日は何して遊ぼうか?」
『傲慢な彼氏』
休暇のこの日、のんびりと過ごしていた土方の自室に、一人の男が現れた。
銀髪頭で、死んだ魚のような真紅の瞳は、何処となく二ヤつき、何かを企んでいる。
「…ぎ、銀時…何しに来た…?」
坂田銀時の登場に、少し臆する土方だが、二人はれっきとした恋人同士。そのせいか、土方には銀時の顔で何を企んでいるのかが、自然と分かってしまう。
タジタジと後退し、銀時と距離を置く土方。
「何?警戒心剥き出しってわけ?酷いな〜、銀さん傷ついちゃったな〜。」
人差し指を加え、上目使いで土方を見る銀時。
だが、今の土方には、この状況は毎度の事で慣れていたのだ。
全く動じる事の無い土方は、一定の距離を保つ。その状況に苛立ちを覚え始めた銀時は、ズカズカと土方の自室に入り、その手を掴む。
「ちょ、何だよ!?」
「シカとした罰。銀さん今ので酷く傷ついたから、思いっきり慰めてもらう!」
「はぁ〜!?意味分かねぇんだけどぉぉぉぉぉぉ!?」
「何言ってんの?銀さんの事シカとしたじゃん。この責任は重たいよう〜?」
固まる土方の両腕を掴み上げ、自分の着物の帯を解くと、そのまま土方の頭の上で両腕を縛り、柱へとくくり付けた。
あっという間に自由を奪われ、土方の思考が一瞬止まる。
「ん〜、いい眺め!んじゃ、今度は着流しの帯を解こうね〜?」
「わ〜〜!!!待った!俺が悪かったから止めろぉぉぉぉ!」
「あ〜、それは無理だわ。」
「何でだよ!?」
「銀さん、制御出来なくなった。これより、暴走に入りま〜す!!」
宣戦布告を掲げると、有無を言わさずに、土方の着ている着流しの帯を解いた。