アンケコメ&リク小説
□更衣室のお約束
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3時間の終わるチャイムが鳴り響き、授業が終わると一斉に立ち上がる生徒達。
次の授業が体育でもあり、皆が徐々に更衣室に移動し始める。
「土方、もう行くのかよ?」
隣りの席で未だ椅子に座る高杉に腕を掴まれ、移動するに出来ない。
「離せよ。着替えて行かなきゃ遅れるだろ?」
「まだ良いじゃねぇか。今行ったって着替えずれぇよ。」
確かに、二クラスが同時に体育の授業を受ける。狭い更衣室では着替えずらいのは明らか。
「分かったよ。分かったから放せって!」
ドカッと椅子に座り、皆が移動する姿を目で追う土方。次第に教室の中がガランとし始め、高杉と土方は移動を開始した。
更衣室に着けば、少数の生徒がまだ着替えている。その中に入り、土方も学ランを脱ぎ、Yシャツのボタンに手をかける。
「……何見てんだよ…?」
横から来る痛い程の視線。着替える様子も無く、土方の着替えをジィ〜ッと見る高杉。
「貴様の着替えシーン。」
ガコンと良い音が響き、高杉は自分の頭を擦っている。
「ってぇぇぇ!なにすんだ!!」
「人の見てねぇで、早くテメェも着替えろ!!」
真っ赤な顔で怒鳴る土方の後ろに高杉が回り、手が伸びて来た。