アンケコメ&リク小説
□野球拳
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今日は朝から非番の土方は、愛しい恋人の家に居た。
いつもと変わらないリビング。ただ一つ違うのは、ここに住む餓鬼共が居ない事。
「ね〜、たまには土方から誘ってよ?」
「何を?」
寛ぐ土方に、いきなり訳の分からない事を言う銀時。土方の顔をじぃ〜っと見つめる。
「『何を』じゃなくて『ナニを』」
また馬鹿な事を言ってやがると思う土方は、銀時の言葉をスルーする。
「だって、いつも俺からじゃん!たまには土方から仕掛けてよ!」
「んな、恥ずかしい事出来るかぁぁぁぁぁ!!」
銀時を怒鳴り散らし、絶対に自分からは仕掛けないと言わん許りに、両腕を前で組む土方に、銀時はポンッと手を打った。
「じゃあさ、野球拳やろうよ!」
「はぁ〜?何でそうなんだよ。」
突拍子も無い事を言う銀時。
馬鹿馬鹿しくなった土方は、これ以上付き合ってられんと、ソファーから立ち上がる。
「何?まさか逃げだすの?」
「ばっ、違ぇよ!今日はもう帰るんだよ。」
「やっぱり負けるのが嫌で逃げるんだ〜?さすが、ヘタレ土方君。もしかして、今トッシーなのか?」