rainbow小説
□なかま
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「木村、最近ずっと鼻声になってない?」
中居が言いにくそうに言った
――確かに風邪気味かもしれないが、気づかれないようにしているはずなのに
わざとふざけた感じで言ってみた
「嘘っ……俺の声が鼻声に聞こえる?」
「その声も鼻声になってる」
「マジで…?」
「このトローチなめてみろよ
結構、効くから」
そう言って中居はカバンから取り出して渡してきた
「中居に声の心配されるとは思わなかった
でも、まぁ、サンキュー」
そう言いながらも俺は思った
いつもトローチをかばんにいれているなんて…
中居のプロ意識の高さに改めて気づいた
そしてメンバーの体調を気遣ってくれる優しさにも気づいた