お題

□部屋に鍵をかけ遊びましょう
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鍵をかけ遊びましょう



真っ暗な部屋で



ひそひそ話



胸の鼓動が聞こえるように



もっと近くへ



おいで、おいで













「おい佐助…まじか」


「え、今更?」



部屋の隅の布団の上で、政宗は手持ちぶさたな様子で訊ねた。



「だって…こんなの…『変』だろ?」


「変じゃないよ、全然」


「……」


「政宗、もしかして怖い?」


「…っ怖くなんかねぇよ!」


「強がり」


「ちげーよ」


「はは、そゆとこ、」





『好き』





耳元で囁けば、政宗の体が小さく戦慄いた。




しなやかな黒髪の間に指を差し込み、徐々に近づく顔と顔。

鼻先が触れ、唇の先が少しだけ触れ。

羞恥に耐えきれず政宗は反射的に顔を引く。


佐助はそれを逃すまいと、その唇を追い掛け覆うように口付けた。


もう、戻れないよ。


そう言わんばかりに顔を押さえ付け、震える唇を濡らした。











おいで、おいで



もっと近くへ



胸の鼓動が聞こえるように



ひそひそ話



真っ暗な部屋で



鍵をかけ遊びましょう




End.


お題配布元DOGOD69

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