気まぐれ小話3

□素直になれない
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僕はマーモン
 
でもそれはヴァリアーに入るため
 
アルコバレーノと気付かれないために作った偽名
 
 
本当の名はバイパー
 
 
 
だけど
 
最近はマーモンでいいと思ってる
 
 
だって
 
綱吉がそう呼んでるから
 
ボスとすっかり和解してそれ以上に仲良くなった男
 
沢田綱吉
 
 
綱吉はすごく暖かい
 
あのボスが丸くなったのも
 
彼のおかげ
 
 
といっても
 
相変わらずスクアーロには厳しいけどね
 
 
 
 
 
だけど
 
そんな綱吉の家庭教師は鬼だ
 
 
名をリボーン
 
 
僕と同じアルコバレーノだ
 
 
 
でも
 
僕はコイツが苦手
 
 
だって
 
いつも偉そうで余裕ぶってる
 
常にポーカーフェイスを崩さない
 
僕は振り回されっぱなしだ
 
 
 
 
でも
 
隠れようが幻術を使おうが
 
必ず見つかる
 
 
そして
 
捕まる
 
 
なのにそれだけ
 
 
スクアーロと山本武みたいにラブラブするわけでもない
 
 
いやっ
 
したいわけじゃないけどっ
 
 
 
 
綱吉が言うには
 
リボーンは恥ずかしがってるだけだって
 
自分からは言えないだけだって
 
 
 
でもさ
 
僕だってそんなのごめんだよ
 
 
そもそも
 
何て言えばいいのさ
 
 
僕たち
 
身体はまだ赤ん坊だし
 
 
なのに
 
 
プライドだけは一人前で
 
 
意地ばかりが膨らんで
 
 
 
結局すれ違い
 
 
 
 
どうしたらいいんだろう
 
 
リボーンの事は
 
苦手だけど嫌いじゃない
 
 
綱吉といる時みたいにほんわかした気持ちにはならないけど
 
心臓がすごくドキドキする
 
 
 
これって
 
 
好き
 
 
 
って感情なのかな?
 
 
 
よくわからないけど
 
 
でも
 
 
一緒にはいたいんだ
 
 
リング戦の時だって
 
実は気付いてほしくて
 
力を解放した
 
 
 
こんな事
 
絶対に本人には言わないけどね
 
 
 
 
 
 
「ほう…そんなに俺の事が好きか」
 
「ちょっ…あれ、リボーン?!いつの間に??!!」
 
「俺をナメんなよ」
 
「読心術使ったね?!卑怯者!!」
 
「ハッ、んなの使わなくてもテメェの考えなんざわかんだよ」
 
「〜〜〜っやっぱり……リボーンなんか嫌いだ――っ!!」
 
 
 
僕が素直になれないのは
 
 
彼のせいでもあるのかもしれない
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
〜後書き〜
マモ語り。
リボーンに振り回されるマーモンが好き。
何気にザンツナとスク山も少し。
最後はギャグでシメる、これはもう定番。
2008.02.10

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