献上小説置き場
□勢いだって両想い
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「スクアーロ……ごめんな?」
「……はぁぁ??!!」
どうやって謝ろうか考えていたスクアーロは、逆に謝られて思わず反応が遅れる。
情事が終わり、2人で1つのベッドに横になっている時だった。
「だってスクアーロ、なんかあの場の勢いでヤっちまったんだろ?やっぱこーゆーのって好きな奴とした方がいいじゃん?」
「……おまえは好きな奴がいんのかぁ」
「え……いや、俺が好きなのは……スクアーロ…だけど……」
するとスクアーロは照れるルームメイトを裸のままぎゅ〜っと抱きしめる。
そして言った。
「だったら何の問題もねーじゃねーかぁ。おまえは俺が好き、俺もそうだ」
「そ、そうって?」
「……言わすのかぁ」
「俺だけなんてズルイのな」
「…………」
難しい顔をして眉をひそめるスクアーロ。
周りから見たらただ怒っているように見えるかもしれないが、一緒にいればわかる。
これは単に照れているのだ。
その証拠に、耳が少し赤い。
「いいかぁ、1回しか言わねーからよく聞けぇ」
「おうっ」
スクアーロは山本の耳元で囁いた。
「武…愛してる」
その後、言った本人以上に言われた山本が真っ赤になったのは言うまでもない。
これからの学園生活、ハラハラでドキドキで、甘いものになるに違いない。
→後書き