献上小説置き場

□興味
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ボクシング
 
そんなものに興味はなかったわ
 
 
でも、どうしてかしらね
 
貴方の大好きなものってわかると
 
興味が湧いてくるの
 
 
 
 
 
 
 
「了ちゃん、ボクシングって楽しい?」
 
「もちろんだ!!極限に燃えるスポーツだぞ!!」
 
 
やるか?と言われたけど、さすがにちょっと遠慮しておいたわ
 
だって、やっぱり何だか不恰好だし
 
 
それでも、貴方がやるとかっこよく見えるの
 
汗が光輝いて、美しい肉体をさらに美しく見せる
 
 
きっと貴方に会ってからよ
 
生きている肉体が1番美しいと思うようになったのは
 
 
 
ねぇ
 
いつの間にか
 
私の好みが貴方に影響されてきたわ
 
 
 
貴方と話したいから、ボクシングの試合まで見るようになったのよ
 
見てみると結構面白いものね
 
やっぱり自分がやろうとは思わないけれど
 
 
でも、いいと思うの
 
 
私が出来ないから、貴方が必要なの
 
貴方が出来ない事を、私はするの
 
 
そうして支え合っていけたら
 
最高だと思わない?
 
 
 
 
「了ちゃん了ちゃんっ、今度ボクシングの試合見にいかない?」
 
「うおーっ、それは極限に行きたいぞ!!」
 
「じゃあ行きましょ行きましょ」
 
「だが……」
 
「ん?」
 
 
「その……おまえが習得している格闘技も見てみたい…かもしれぬ」
 
「っっ了ちゃん…!!」
 
「ボクシング一筋なのは変わらんぞ!!ただ、たまには他のを見てもいいと思ってな…」
 
「わかったわっ、両方行きましょ!!」
 
「楽しみにしているぞ!!」
 
「えぇ、私もよっ」
 
 
 
了ちゃん
 
これって、ちょっとは期待してもいいのかしら
 
私にも興味を持ってくれたって事よね?
 
 
お互いに少しずつ知っていくのって
 
素敵ね
 
どんどん貴方を知っていって
 
どんどん貴方を好きになっていくの
 
 
幸せ
 
私、今とっても幸せよ
 
 
だって
 
貴方が1番近くにいるんですもの……
 
 
 
 
 
 
 
 
 
→後書き
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