記念品小説

□ハチャメチャクリスマスパーティー
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『王様だ〜れだ!』
 
 
「あら、私だわ〜っ」
 
野太い声が聞こえた。
王様はルッスーリアだ。
 
彼はノリノリで言った。
 
 
「一度言ってみたかったのよね〜。7番と12番がポッキーゲーム!」
 
これこそ王様ゲーム!とルッスーリアははしゃぐ。
 
 
「7番は誰かしらん?」
 
 
「お…俺だ……」
 
青くなったディーノが恐る恐る名乗り出た。
 
「12番は?」
 
この後、ルッスーリアは自分の言った事を激しく後悔するのだった。
 
 
 
「極限に俺だぞ!!」
 
 
 
 
 

 
「イ――ヤ――っ!!」
 
何故か王様がそう叫ぶ。
何が嫌って、それはもちろん恋人である了平とディーノがポッキーゲームをする事だ。
自分が言った事だけに誰の事も恨む事が出来ない。
 
「恭弥ぁ…ホントは恭弥とやりたかったぜ…」
 
「馬鹿じゃないの」
 
雲雀の一蹴にもディーノはめげない。
 
 
「極限に俺の番だな!ポッキーを端から食べていけばいいのだろう?!」
 
「了ちゃんっ、すぐにポッキーを折るのよ!チューなんかしちゃダメ!!」
 
王様が1番必死であった。
 
 
 
 
ポリポリ
 
ポリポリポリ
 
 
何故か順調にポッキーを食べていく2人。
というか、何でも極限な了平が頑張っているのだ。
ディーノはほとんど食べていない。
 
「了ちゃんっ、そんなに頑張らないでぇっ!!顔がどんどん近く……イヤよぉぉ〜っ!!」
 
ルッスーリアが悲鳴をあげる。
ポッキーを食べる2人の距離はまさに、極限に近かった。
 
そしてあと数センチ……というところで、ポッキーがポキッと折れた。
いや、折られた。
誰かの手刀によってだ。
 
「…む?折れてしまったな」
 
「はぁぁぁ〜……良かったわぁ〜…」
 
 
そんな中、ディーノは瞳を潤ませて手刀を下した人物を見る。
 
「恭弥ぁぁ〜」
 
そう、我慢出来ずに手刀でポッキーを折ったのは雲雀だった。
 
「ちょっと、僕は何もしてないよ」
 
だが了平とランボ以外は全員わかっていた。
一瞬だったが、仮にもマフィアとマフィア候補、見逃す訳がない。
 
 
 
「よし、んじゃ第3回戦やるぞ」
 
「まだやるの?!」
 
ツナは振り返り叫ぶが、みるからに楽しそうなリボーンの顔を見て諦めた。
…こんな顔のリボーン、初めて見た……。
 
自分の番がこない事を願うばかりのツナだった。
 
 
 
 
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