記念品小説

□学パロ
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放課後。
 
着いたのは社会科準備室。
そう広くない部屋に、地図やら年表やらが置かれていた。
 
そして何故か……ソファーが置いてあった。しかも結構高そうな。
 
ザンザスはそこにドカッと腰を下ろすと、ツナを呼んだ。
 
「座れ」
 
「……あの…えっと……」
 
座れと言われてもソファーは1つしかないわけで…。
 
するとザンザスは自分が座っているすぐ隣の空いたスペースをバンと叩き、恐ろしい事を口にした。
 
「ここに座れっつってんだ。早くしろ」
 
「はいぃっ」
 
急いでそこへ座るツナ。
なるべく距離をとりながら。
 
 
 
「「………………」」
 
 
しばし無言が続く。
 
それに耐えられなくなったのはツナだった。
 
 
「あのぉ…ご用は……」
 
するとザンザスは座ったままいきなりツナを抱え上げると、自分の膝の上に下ろした。
 
驚きすぎて、ツナは硬直する。
 
そんな彼の頭を後ろから優しく撫でながら、ザンザスはボソッと話し始めた。
 
 
「…六道骸には気をつけろ」
 
「へ?六道…先生?」
 
実はこの後に行こうとしていたのだが。
 
 
「アイツは見境ねぇからな」
 
「…?」
 
やっぱりあんまり評判良くないんだなぁと思っていると、さらに後ろから抱きしめられた。
 
……一体何事。
 
 
「せせせ先生?!」
 
「ぁあ?」
 
「いや、これは一体…」
 
「抱き心地いいな」
 
「ど…どうも……?」
 
 
しばらくそんな体勢が続いていたが、ふと元座っていた場所に戻された。
そして今度は横から頭を撫でられる。
 
恐る恐るザンザスの顔を覗き込むと、すごく優しい表情だった。
あの最初の印象とずいぶん違う。
ツナはザンザスの事を、思っていたより怖くないのかな、と思い直した。
 
そう思っていると、会議があるからと言われ、ザンザスの顔が近づいてきた。
 
そして、唇に何かが触れる。
 
それがザンザスの唇だったと理解したのは、軽く5秒。
 
ザンザスの姿はすでになかった。
 
 
 
 
「…………っほぇぁあぁっ??!!」
 
 
ツナの奇声が廊下にまで響いたのは、それからたっぷり10秒後の事だった。
 
 
 
 
 
 
 
――――――――――――――――
もちろん、骸の事は今ので完璧に脳内から消えました(笑)
なんか、スク山とかのが楽しいかも(ヲイ)
 
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