記念品小説

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千種×フゥ太
 
 
 
 
 
「……なんなんですか、突然呼び出して」
 
「…………」
 
「呼び出しておいてだんまりはやめて下さい。僕、これ以上あなた達には関わりたくないんです」
 
 
 
「すまなかった」
 
 
 
「………え?」
 
 
「だから、すまなかった。ボンゴレを呼び出すにはどうしてもおまえの能力が必要だったんだ」
 
「……だからって許しませんよ」
 
「わかってる。でも骸様も、今はやりすぎたと思っているはずだ」
 
「どうだか」
 
「少なくとも、俺はそう思っている」
 
「………」
 
「だから、呼び出した。メンドイけどこれだけは言っておきたかったから」
 
 
 
「ありがと」
 
 
「……?」
 
「僕も、これだけは言っておかないと後悔する気がするから」
 
「礼を言われるような事をした覚えはない」
 
「過程が何にせよ、ツナ兄はあの闘いでまた強くなれた。だから」
 
「あぁ…確かに、ボンゴレは強くなった」
 
 
「それと」
 
「…?」
 
「わざわざ謝りに来てくれた事も」
 
「…………」
 
「それでも、やっぱり許せないから」
 
「…わかってる」
 
「だから……」
 
「だから…?」
 
 
 
「ここのオススメメニューのドーナツ奢って」
 
 
「…………それだけ…?」
 
 
「それだけ。不満?」
 
「いや…それで許してくれるのか…?」
 
「だっていつまでも恨んでても仕方ないし。それに、張本人じゃないにしろ、こうして謝りに来てくれたし」
 
「……ありがとう」
 
「ほら。貴方って本当はいい人。そんな貴方がついて行くような人も、多分そんなに悪い人じゃないと思って」
 
「………他に何か食べたいものはあるか?」
 
「ん〜……もうお腹いっぱいだから、また今度奢ってよ」
 
「今度……会ってくれるのか」
 
「嫌?」
 
「いや、嬉しい」
 
「……意外と素直なんだね、千種さん」
 
「初めて言われた」
 
「そっか。まぁ、僕はそう思うよ」
 
「……また奢る」
 
「楽しみにしてるよ。じゃあね」
 
「あぁ……」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
―――――――――――――――――――
柿フゥでした。
骸戦でフゥ太は酷い目にあったので、その事について書いてみました。
あれ?フゥ太のキャラってこんなんだった…?
まぁ、こんなもんだろ(ヲイ)
2008.05.01移動
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