記念品小説

□大晦日記念品
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「ザンザス…今年も大晦日がきたね…」
 
どこか遠くを見ながら、ツナはそう呟いた。
 
「あ?……あぁ」
 
早くも酒瓶を2本空にしながら、まだ飲み続けるザンザス。
まぁ、1人で飲んでいるわけではなく、ツナも少しは飲んでいるが。
 
 
「覚えてる?俺達が出会って初めての大晦日」
 
「………忘れるかよ」
 
「だよねぇ………」
 
フフッと笑い、ツナはその時の出来事を思い出していた。
 
 
 
 
 
 
 
 
―――10年前
 
 
「ザ……ザンザス…?」
 
「何だ」
 
「これは……何?」
 
そう言うツナは、ベッドに押し倒されていた。
 
「大晦日だろ」
 
「うん、確かにそうだけど……だから?」
 
「ヤる」
 
かなりマジな目で言われる。
 
先程まで、甘いキスを交わしていたところだった。
なのに何故か突然視界が反転し、天井をバックにしたザンザスの顔が目の前にあった。
 
すでに服はたくし上げられている。
抵抗しようとした両腕は片手で簡単に抑えられてしまった。
 
そしてザンザスは、現れた小さな可愛らしい突起に顔を近づけた。
片方はそのまま口に、もう片方は指の腹で弄ぶ。
 
「……んっ」
 
突然の冷たい感触と生暖かい感触、両側に異なる温度を感じながらも、段々と抵抗する力が弱まっていく。
 
「ふっ……んぅ…」
 
「何で、そんなトコに、指っ……い"っ……!!」
 
抜いて、というツナにザンザスは優しく微笑み、指を2本に増やす。
 
「おまえが辛くないようにだ、我慢しろ」
 
「そんなっ……」
 
既に指は4本、ツナの中でばらばらに動いていた。
 
すると苦痛だけだったツナの声に、違うものが混じってくる。
 
「んっ……あ……はぁっ……」
 
顔はほんのり紅く染まり、目からは生理的な涙が流れる。
 
そんなツナに、ザンザスはとっくに熱が集まっている下肢がさらに熱くなるのを感じる。
 
 
「綱吉……少し…耐えてくれ」
 
「へ?」
 
 
次の瞬間、激しい痛みがツナを襲った。
 
「いっ…たぁ!!痛い!!ザンザ、ス、痛い、よぉっ」
 
「我慢、しろ…っ」
 
ズズ…っとザンザスはツナの中に入っていく。
 
 
 
辛い思いをさせているのはわかっている。
 
だが、今更止まらなかった。
 
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