地球侵略者
□唐突に、
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「なぁ、ゾルル。神はいると思うか?」
「何故、そん事ヲ…?」
「地球の聖書というものを読んだ。…そこにかいてあったのだが、神はいつも私たちを見ているそうだぞ。」
「…くダらん」
「またお前は一言で…話にならないじゃないか。」
ぶちぶちと文句をいいながら分厚い本をめくり話を続けるガルルに、今読んでいる本が聖書なのだと、感じた。
「この、世界に…神なド存在する、もノカ…」
――神、は存在しナイ。存在すルのならば、なゼ…俺は罰ヲ与えられ…ない、?
ぽつりとこぼした言葉。
別に、きこえても聞こえなくてもどちらでもよかった。
少しして、ガルルが小さく笑ったのを感じた。
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きっとそれは君が綺麗だからだ。だから神も躊躇してしまったんだよ。
君に罰を与えるのに……
短い上駄文というダブルパンチ。