地球侵略者

□甘い
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町がピンク色に染まる日、バレンタインデー。
その日を前に、二人は恋人に渡すためチョコを買いに来ていた。
ゾルルは黒のコートに黒のシャツ、黒のズボン。
全体を黒で統一し、銀色の髪をさらに美しくに目立たせている。
ギロロは赤いチェックのワイシャツに、黒のズボン。銀のチェーンを何本かつけ、同じ銀の指輪。
黒と赤の二色が、ギロロの存在を強調する。
そんな二人が、ファンシーな店の前に立っていた。

店の中は女の子で溢れかえり、きゃあきゃあと女の子の声が聞こえる。
二人はその店の中に入ろうというのだ。
結構な勇気がいる。

「はい、る…ぞ。」
「ゾルル、お前この中に入れるのか?」
「…入れ、る。」
ギロロにだけ必要だったらしい。
そういえばゾルルは他人の目を気にしない。

「行くか。」
「あ、ぁ…」
意を決して、中に入った。



 
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