電波世界へplug in!!

□睡眠
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机に肘をついて、ぐらぐらと揺れながら、ライカ様が寝ている。
そういえばこの頃、書類が山のようにきて徹夜続きだった事を思い出す。
コピーロイドの私は疲れを知らないから、忘れていた。(それに私はナビだから多少無理してもすぐに回復する。)
ライカ様は生身の人間だ。
しかも、13歳と幼い。普通なら学校へ行き、友人と他愛も無い話をしながら日々を生ている年頃だろう。
「ライカ様…」小さく声をかけてみた。
起きるだろうか
「ん…あ、ねてしまったんだな、俺は。仕事か?」
…浅い眠りだったのか、小さな声なのにすぐに目を覚ました。
「いえ違います。…お休みになるのなら、イスではなくベッドでお休みください。」
「大丈夫だ。必要ない…」
「何が大丈夫なんですか。この所徹夜続きで寝ていないでしょう。」
私がそういうとライカ様はぼそりと呟いた。
「…寝ている。」
「一時間弱の睡眠などあっても無いような物です。」
「だが、仕事が…あるし、その他も…」
とごにょごにょ眠れない言い訳をしているライカ様に、一喝してから言った。
「私がやっておきます。ですから、お休みになって下さい。」
「う゛…わかった。但し4時間経ったら起こせ。いいな?」
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