電波世界へplug in!!

□気持ち
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我が主…ライカ様は13歳の若さでシャーロ軍13隊隊長をしている。
私に心などないと言うのに、主を思い浮かべると、胸が暖かくなる。ライカ様が私に「感情」を与えたからだ。
いや、そう感じさせる様にした、なのだが…だから私には「感情」がある。
軍のナビなのに、だ。

「サーチマン。」
突然、声がかかった。
「はい。どうかなされましたか?ライカ様。」
驚いたが、いつものポーカーフェイスが役に立ち顔に出さずにすんだ。
「書類……」
一言言うとずいっと私に束になっている書類を渡す。
「誰のところに…?」
「グラン大尉だ。」
「わかりました。他にご用は?」「今は無い。」
一礼し部屋をでた。




かつかつと軍の廊下を歩く。少し歩くと自然と笑みがこぼれた。ライカ様と少し喋っただけなのに。『女々しい。』自分でも分かっているのだが、やはり嬉しい物だった。

一度微笑むと顔を引き締めた。
ライカ様のそばに置いてもらえるなら、この気持ち…押さえ込んで見せましょう。

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