ミュータント・タートルズ
□大好きっ!
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それは、ある夜の出来事・・・
「レオ〜・・・ひぐっ・・・・」
声がしたので、ふと目を開けると、俺の目の前に涙で顔がぐしゃぐしゃになった小さな弟がいた。
「マイキー、どうした?」
「ひっぐ・・・・怖い夢見た・・・」
ミケランジェロは、嗚咽を漏らしつつも、夢の内容を話してくれた。
その夢の内容は・・・・
俺たちが、次々に死んでいく、というものだった。
とても生々しくて、現実味を帯びていたらしい。
俺は、一通り話を聞くと、まだ泣いている弟を、小さな腕で抱きしめる。
強く
強く
「大丈夫だよ・・・、俺たちは、死なないよ。お前を一人になんてしない。」
「・・・・ほんと?」
「あぁ。ほんとだ。」
遠い未来の夢を見て、涙を流した弟は、俺の言葉を聞いて、気が晴れたらしい。
「レオ・・・・」
笑顔で、俺に抱きついてきた。
「レオっ、大好きだよっ!」
いつものように、にゃはっと笑う。
つられて、俺も笑った。
「ね、レオ。」
「ん?」
「今日だけ、一緒に寝よ?」
安心したとはいえ、まだ不安なのだろう、ぎゅっと俺から離れようとしない。
「仕方ないな・・・・、今日だけだよ?」
「えへへ、あんがと♪」
ミケランジェロは、俺に抱きついたまま、目を閉じる。
目を閉じてから、すぐ寝息が聞こえはじめる。
「おやすみ。」
ずっとずっと、一緒だから。
お前を置いて、先には逝かない。
お前は、俺の大事な家族で、仲間だから。