短編集

□俺の名前を知ってますか?
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タッタッタッ
カツカツカツ――

……まただ。
誰かが俺を…。
狙ってる?














「十代目!ぜひとも常、日頃に俺をおいて下さい!この獄寺隼人!十代目を魔の手から、御守りしてみせます!」

「あっ、…あはは」

「でもよー、本当に心配だな、それ」

「うーん…でも俺、男だから…ストーカー、ってわけじゃないと思うんだよね」

「いえ!絶対にストーカーです!」

「獄寺〜何でそう言い切れるんだよ?」

「この野球バカが。十代目の素晴らしさが分かんねー奴だな。ストーカーは十代目の素晴らしさに気づいてしまったんだよ!そしてストーカーとなった。」

「そうかなー?」

「…というか、その言い方じゃ、獄寺がストーカーの犯人みてえーだな」

「ふざけんな!そんなわけねーだろ!」

「え…獄寺君……」

「じゅ、十代目?!なぜちょっと離れてしまったんですか?!」

「……まあ、俺は大丈夫だよ、山本」

「そうか?」

「え!?なぜ俺の方を見てくれないんですか、十代目ぇぇぇー!」








「……とは言ったものの…ストーカー(?)かぁ。……顔も分かんないし、ちょっと怖いよなー」


(今日は、来ないの、かな)


タッタッタッタッタッタッ―
カツ……カツカツ


―――きた。
…今日こそは……顔見てやる!
顔が見えたら、ちょっとは怖いのも和らぐ気がするし。


タッタッタッ
カツカツカツ 

タッタッタッタッタッタッカツカツカツカツカツカツ
タッダッ!

俺は角を曲がって、待ち伏せる作戦に出た。

ストーカーは顔も分からないし、危険だと思った。怖いとも思った…。
……けど


「……あ」

「………」



犯人の顔は…
見たことのない、外国人みたいだった。
結構綺麗な顔で、美形、という分類に入るだろう。

…なぜ俺を?
疑問だけが頭を巡った。


すると沈黙していた、目の前の人が俺に話掛けてきた。


「…君、逃げれば良いのに、待ち伏せなんてして…ウチが怖くないの?」

「………怖くない、と言えば嘘になりますね…。………けど、平気です」

「……そう」

普段はビビりな俺だけど、今は…冷静になれた。
…なんとなく、この人は悪い人ではない、と勝手に思った。



「あの…」

「……なに」

「貴方は、その……ストーカー…さんですか?」

「………………うん」

「……なら、俺のこと好き…なんですよね?」

「……あんた、大胆だね。まあ…ウチはあんたのこと好きで追い掛け回してたよ。…あんたのことは好きで仕方なかった。一目惚れ。」

「……そうなんですか」

「…なんであんたが赤くなるの?気持ち悪くないの?見ず知らずの奴に……
しかも同じ男に好きとか言われて。ウチ、さっきまであんたのストーカーだったんだよ?」

「それは、そうなんですけど…。でもストーカーっていうのも俺のことを好きでしてくれてて……えっとーこんな俺でも、やっぱり好かれてると嬉しいし。
だから………
俺とお友達になって下さい!」

「………は?」

何言ってんの?この子。
頭おかしいのか?
だって……友達って。そんなこと…。



「……あは、はははっ!あんた、可笑しな人だね。友達って…」

「可笑しいって……」

「…やっぱりウチ、あんたが好きだよ。…まあ、最初は友達からでも良いよ。」
「…はあ。えっと…じゃあ友達から、よろしくお願いします!」

「よろしく…ツナヨシ。」

ウチは、今日から大好きなあんたの隣にいれます、スパナです。よろしく…。
……てことで、これからずっとよろしく。
大好きなあんたに、俺の名前を早く教えてあげよう…。












ストーカー/(^O^)\
すいません!すいませ! 石投げないでー!


なんとなくスパナは、感情に純情でストーカーになりそうな…(笑)
すいませんでしたー!
こちらは、O様に捧げます!
すいません!首締めないでー!
O様にはリボツナの素敵絵を貰ってしまってV
サイトを改装したら飾るんですー!
ありがとうございます(^O^)
2009.04.26
 

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