短編集

□ヒバツナ
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昔は僕も。
君と似てたんだ。











「きっもちわりーんだよ!」

「なんだよヒバリって!鳥かよ」

「ハッ!チュンチュン鳴いてみろよ」

「…もうやめてー。」



当時5歳の僕は今とは全く比べものにならないほどのいじめられっこで、いつもいじめられて泣いていた。
誰も助けてくれなくて、親もそんな僕が疎ましかったみたいで誰も僕なんか目にもくれなかった。


「はは!こいつまた泣いてるぜ。」

「うわー泣き虫」

「お前が弱いからいけないんだぜ?」




僕は弱いからいけない。
そこ言葉が暗示のように、僕の胸に刺さった。
その時から僕は鍛えるようになった。
もちろん誰も教えてくれないから毎日一人で喧嘩にも勝てるように鍛え上げた。

それからはいじめられても返り討ちにしてきた。
自分でいうのもなんだが、僕はできる子みたいで鍛えたら鍛えるほど、すぐのみこんで強くなっていった。

そして不良の頂点にまで上りつめた。
昔の弱い僕はもういない。皆が恐れる風紀委員長、雲雀恭弥。
それが今の僕だ。





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