短編集

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きゃあきゃあ!!

昼休み。
毎時間の休み時間になると、美形転校生の周りには人、特に女の子が集まる。(リボーンの魅力は、老若男女に全てに適用されるらしい。)

つまり、隣の席の綱吉は邪魔者になってしまうわけだ。
休み時間ごとに、友達の獄寺と山本の席に移動していた。
昼休みは、三人で屋上で食べるのが日常と化していたので、三人で屋上に行って昼食をとることにした。
…まあ、教室はリボーンに群がる人だかりで場所がないのだが。




「はあ〜」

「どうしたんッスか?十代目」

「んー…。なんか疲れた。」

「はは。そりゃ、あいつの隣だと疲れるのも分かるのな〜。人、人、人だもんな。」

「それもあるんだけどね、なんか……授業中とか視線を感じるんだよ。気になって隣見たらさ、あいつがこっち見てたの。……なんか、怖かった。」

「十代目にガン飛ばしたんッスか?!あいつ!」

「睨まれたのか?」

「いや、睨まれた、とは違うかも。…じっと見てる感じ。」

(でも俺があいつのこと見ても目反らさないからなー。…鼻毛でも出てたのかな。)


ガチャッ

「……あ。」

「…ん?」

屋上の扉が開いたかと思えば、そこには話の中心人物、リボーンがいた。


「てめぇ!!沢田さんにガン飛ばしたやがって!果てろ!」

「獄寺くん!?」


綱吉の心配の声が聞こえる前に、リボーンは獄寺の放ったダイナマイトを鷲掴み、山本に向かって投げた。

「お?」

「空に向かって投げろ。」
「おう!」

ニカッと笑った山本は、投げられたダイナマイトを空へ向かって投げた。
その瞬間、ものすごい爆発をしたので、綱吉は真っ青。獄寺は呆気にとられてしまった。


「お前、いい肩してんのな!」

「そうか?」

ガバッ
「……すいませんでした!!」

「あ?」

「俺…俺、貴方のスマートで無駄がない闘い方に感動しました!」

「…なあ」

「はい!!」

「席…外してくれねーか?」

「……あの、沢田さんいいですか?」

「うん。いいよ。」

(はぁ〜良かった。こいつがここに居れば教室は静かなわけだし。教室行こ。)




「おい」

「え?」

獄寺と山本と教室に戻ろうとしたら、急にリボーンに腕を捕まれた綱吉。

「お前は、ここに居ろ。」
「………え?」








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