短編集

□群れるのは君とだけ
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「てめぇ、また十代目の邪魔しにきたのか!」

「うるさいね。僕はただ、君たちが群れてるから、咬み殺しに来たんだよ。」

「よう!雲雀。二人とも朝から元気なのなー。なあ、ツナ!」

「山本なんでそんなに呑気なの!?ひひひひ、雲雀さんも獄寺くんも落ち着いて〜!」



そう。
委員長様のお気に入りとはダメツナこと、沢田綱吉。
なにをやらせてもダメダメな綱吉だが、なぜか委員長様、雲雀恭弥は綱吉を気に入っていた。
綱吉には、人をひきつける魅力があるようだった。
現に彼の周りには、綱吉を慕う獄寺隼人と友人の山本武という濃いメンバーが集結している。




「……ムカつく。」

「え?(なんか雲雀さん怒ってる?)」

「沢田綱吉………。ちょっと来なよ。」
グイッ。

「うわっ」

「十代目!!!」

「ツナ?!」



目にも止まらぬ速さで、雲雀は綱吉を米俵を抱えるように、どこかへ連れて行ってしまった。 



           

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