PEACE MAKER X BLEACH

□捌
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始まりは

突然に






8;始まり






『…っ、くそっ!』

ある日の夜

『舞い散れ、黒蝶!』

一人の死神が

《コロセエエェェエエ》



空一面を

覆い尽くすような

数の虚と

戦っていた



《ギャアアァアァア》

『はっ、…はあ…はあ』

約一刻半ほどの間ずっと虚と戦っていたため真由美の息は既に上がっていた

『お前で、最後だ』

ラスト一匹

そいつには聞かなければならないことがある為無闇に殺せない

『お前達虚がこんな大量に自ら私を襲おうなんてこと到底考えることなんて有り得ない。誰か主犯が居るはずだ』

吐け

そう一睨みしながら虚に問いただすとその虚は呆気なく答えた

《俺達ハ雇ワレタンダ!死神ニナ!》


『死神、だと?』

《ソウダ!ココニ来レバ強イ力ガ手二入ル》

『だから私を狙った、と』

《死神ヲ喰ラエ、サスレバ最強ノ力ヲ授ケヨウ!》

『(馬鹿なやつら)』

《ヒャヒャヒャ!ダカラ喰ワセロォォオオオ!》

騙されてるとか思わなかったのか

否、例え思ってもこれらは己の欲望の為なら何でもするだろう

『そう、いい情報を有難う』

《ウオオォォオオオ!》


『黒蝶』

「御意」

――…一ノ舞 紅蝶

小さな、真っ赤に染まった蝶がヒラヒラと飛び回り虚に止まった

すると

《ギャァァアアアア!》

大きな巨体から血を吹き出し爆発した

「真由美…」

『帰るよ、黒蝶』

体中に赤黒い虚の血を浴びてる真由美はさながら修羅のよう


『(これは調べる必要があるな)』

虚と手を組む死神

一体誰だ?


それから私はその死神について調べた

すると

『これは…』

凄い事が分かってしまった

何とも面白い情報だろうか

『(くす)報告してやりますか』


―――新撰組の皆様方に










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