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□本当にエースは貴方なの?
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「廉ってさぁ」

「?」

「いっつもオドオドしててさ、女々しいし‥阿部君にはいつも怒られてびくびくして、本当にエースなの?」

「う、ぅ」

「私の中でエースってのはもっと威厳があって、その場にいるだけで安心感があって、すっごいすっごい頼りになって、キリッてしたイメージなんだけど」

廉は私のエース像とは全く当てはまらない。

「ねぇ、本当に廉はエース?」

「っエース、だよっ!」

身を乗り出して言う廉。

「ふーん」

「おれは、ビビリで、へなちょこで、バカで、頼りないけど‥エース…貰ったんだ、俺は、エース、なんだ」

語尾がどんどん小さくなっていく。

「そんな自信なさそうに言わないでよ、そんなんだから疑っちゃうんだよね」

「……」

「でも、試合の時の廉ってかっこいいって聞いたことあるけど、それも本当?」

「そ、なの‥?ウヒ」

妙な表情で喜ぶ廉。

「認めたくないけど」

「…ひ…どい…」

「じゃあ今度確かめに言ってあげる。本当に廉がかっこいいのかをね」

「き、きて!俺、いっぱい、いっぱい頑張るよ!」















にエースは貴方なの?

(今日機嫌いいな、何かあったのか?)
(ウヒ、今度試合に、来てくれる‥んだ)
(???)





60000打企画−本当にエースは貴方なの?

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