▽short2

□なかなか進めない
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「隆也ー!」

「‥何だ、お前か」

昼休みの屋上に彼氏である阿部隆也を探しに行くと花井君や水谷君と9組の野球部の人達がいた。

「問題です!今日は何の日でしょう!」

「唐突だな」

「…俺ら購買行ってくるわ」

「俺も」

花井君と泉君?‥が立ち上がるとあとのみんなを引きずって屋上から去った。

「行っちゃった…。で、何の日?」

「知らねぇ」

「えー‥正解はポッキーの日だよ、ポッキー!」

「ポッキーの日?」

「うん!だからね、ほらっ」

じゃーん、と私は買ってきたポッキーを出した。

「ポッキーゲームしよ!」

「な…っ」

「冗談だよ」

「!」

隆也は一瞬顔を赤くさせたかと思うと今はとても怖い目付きで私を睨んでいる。

「あはは!隆也面白〜い!」

隆也を笑いながらポッキーの箱、そして袋を開けてポッキーを出して食べる。

「美味しーい」

はい、と隆也に差し出すとむすっとした表情でぼりぼりと食べ始めた。

そして私は2本目を食べ始める。

「おい」

「ん?」

隆也は突然私の顎を掴んで、私の食べているポッキーの反対側を口にした。

「!?」

「………」

ニヤリと不敵な笑みを見せると隆也はどんどん近付いて来た。

「(うううううそ〜!!)」

そしてそのままかぶり付くように私にキスをした。















なかなかめない

(さっきのお返しだ)
(………)
(それにしても、甘い)


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