丸井 ブン太連載

□two
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...あぁ、マジで眠い。

こんな日だって、部活をサボるなんて出来ない。

全国優勝って目標もあるし。

おっかねぇ副部長居るし…。さすがに、ビンタは喰らいたくねぇし。



俺の前を、銀色の髪した背の高い男が歩いてる。こんな色の頭の奴なんて、こいつしか居ない。
仁王 雅治だ。

「オハヨっす。」

「オハヨウサン。」

そう言って、こっちを向いた仁王の顔が物凄く眠そうだった。いつもにも増して。

「ってか、眠そうじゃね?」

理由なんて聞かなくても分かる。

「あー。彼女?」

「そうじゃ。」

仁王には、もう長く付き合ってる女が居る。ある意味、いや、いろんな意味で感心してしまう。

「なんじゃ、お前さんも眠そうな顔しとるのぅ。」

「…まぁね。」

昨日の事、今はまだ話す気になれず、俺は遠くを見た。

…ま、きっと仁王の事だから、何かあったって事位は気づいてるんだろうけど。

「おっ!はよーっす!!」

俺たちの後ろから、デカイ声あげて駆け寄ってきたのは、切原 赤也。

二年のくせに、レギュラーだからか、先輩とか後輩ってのがあまりない。





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