丸井 ブン太連載

□eleven
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お昼ご飯を食べた後の授業は本当に最悪。


もう、眠くて…。


けど、この先生ってば、おしゃべりとか、他の事やってたって何も言わないのに。


居眠りだけにはウルサいんだ…。


真面目になんて授業を受けるつもりもなく、


アタシは制服のポケットから携帯を取り出した。


暇だから、と今まで届いたメールを読み返してた。


仲良しの女の子からのメールや


意味不明な内容ばっかり送りつけてくる、幼なじみからのメール。


用件だけの家族からのそっけないメール。


…でも、ブン太からのメールはいくら探しても無かった。


三年生になってすぐに、携帯を新しく変えてからは、ブン太からのメールや電話がなくなったから。


丁度、ブン太に彼女が出来たのも…その頃だったっけ…。


勿論、アタシからもメールすらしずらくてさ。






アタシの携帯は、ブン太の好きな赤い色。


何を意識してたんだろうね…


きっと、ブン太の事、好きじゃなかったら…


選んでなんか無かった。







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