■SS02■
□初見
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「君は僕に似ているね」
雪の中、ぼんやりと厚く重たい雲で覆われた真っ暗な空を眺めていた時だった。『あいつ』が、…隆が声をかけてきたのは。
「…何が」
「『孤独な目』が」
「俺には蛍っていう召喚魔がいる」
「…でも似ているよ。何かを捜し求める孤独な目。足りない何かを探してるのだろう?」
口の端をあげて笑うと、隆の長い肩にかかっていた黒髪が一房、はらりと落ちた。
刹那、笑っていながら闇しか映していない瞳に捕まる。
妖艶、としか浮かばない。
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